【API Memo】freeeがAPIエコノミー形成に向け「オープンプラットフォーム戦略」発表
freeeがAPIエコノミーで攻めていますね。
APIエコノミー形成を目指す新戦略の発表と共に、開発者向けポータルサイトのオープン、API連携の専任チームを発足したとのことです。
公式プレスリリースはこちら。
かなりいろんなメディアで取り上げられていますね。
なぜ今このような取り組みをfreeeが始めたのか?
なぜ今このような取り組みをfreeeが始めたのか? という点については以下の佐々木大輔代表取締役インタビューコメントからよくわかります。
>「世界に目を向けると、日本のSaaSだけはほとんどAPIを公開していません。グローバルの流れを見ても、APIの公開まで行なっている初めてクラウドサービスなのではないかなと思います」(佐々木氏)
また、“超高速たこつぼ化”というキーワードはまさにそのとおりで、クラウドサービスを提供している企業は、そのクラウドサービスを導入した企業の中に存在している、多種多様な他社サービスとの共存を目指していかなければ、もはや成り立たないことは自明であるとの理解だと思います。
ただ、コメントの通り、世界に目を向ければそれがもはや当たり前、クラウドサービスの公開=API公開と同意義で、そのエコシステムをどのように作っていくのか? という戦略がどんどん体系化されている状況を見ると、これが大きなニュースとして取り上げられてしまうのは、少し悲しくも感じます。
デベロッパーポータル
デベロッパーポータルはこちら。
freee Developers Community | for freee Developers
今の所APIは「会計freee」と「人事労務freee」が提供されているようです。
現在freeeのサービスは以下の6種類なので 今後も拡張されていく想定なのかなと思います。
- 「クラウド会計ソフト freee」 https://www.freee.co.jp
- 「人事労務 freee」 https://www.freee.co.jp/hr
- 「マイナンバー管理 freee」 https://www.freee.co.jp/my-number
- 「会社設立 freee」 https://www.freee.co.jp/launch/
- 「開業 freee」 https://www.freee.co.jp/kaigyou
- 「freee カード」 https://www.freee.co.jp/card
デベロッパーポータルはそれぞれのAPIドキュメントだけでなく、スタートガイドとTIPSがあるのが、いいなぁと感じました。
あと、地味にコミュニティもありがたいなぁと思います。MicrosoftやSalesforceレベルなら、Stack Overflowやteratailなどでも情報が得られそうですが。
ただ、個人的にはログインしなくてもコミュイニティは見れるようにしてほしいなと思います。検索にひっかからなくなってしまうし、、、。敷居があがってしまう、、、。投稿するのにログインは必要でいいと思いますが。
Tipsはまだ少ないですが、ユースケースを明示化しているのがいいなぁと。
SFA、CRM、販売管理システムから会計freeeへの連携 | freee Developers Community
あと、やはり注目すべきなのはAPI連携専任のチームを置いたところ。こういったプレスリリースは日本ではかなり珍しいですね。
○ API連携の専任チームを発足 API連携の専任チーム、およびテクニカルサポートの設置を開始します。技術的な問い合わせ以外にも、パートナー企業向けの説明会など、APIを通じたコミュニティ形成にも注力してまいります。
今後の展開にも期待のプレスリリースでした。