【Dynamics 365】【8.2新機能】関連したエンティティの活動を表示するロールアップ ビューを試してみた
TechNetのリリース内容だけではさっぱりわからなかった新機能、でも個人的には地味に魅力的ではないかと思っている新機能、ロールアップビューを試してみました。
一応TechNet引用です。
カスタマイゼーション ユーザー インターフェイスの [リレーションシップ動作 ] フォームに [ロールアップ ビュー] という新しいフラグを追加しました。
カスタマイザーはこれによって関連エンティティに関連付けられた活動をプライマリ エンティティの [活動関連付けビュー] に含める必要があることを指定できます。
[ロールアップ ビュー] フラグは次の条件を満たしている場合にのみ設定できます。
引用元 https://technet.microsoft.com/library/dn531078.aspx#BKMK_AssociatedActivities
関連が多すぎてよくわからなくなりますね。
ロールアップビューとはどんなもの?
今まで基本的に活動(Activity:メールや予定)というのは、取引先企業や営業案件、個々のレコードで管理、関連しているものとして扱っていました。
それは、同じ取引先企業や担当者に最終的にたどり着くとしても、活動の主体として設定したレコードに依存しているものでした。
ただ、どのレコードに関連していようと、CRMというコンセプトがある以上、取引先企業や取引先企担当者という顧客を軸として、活動の記録を見たいというシチュエーションがあったかと思います。
それを今回のロールアップビュー機能を利用することで、実現することができるようになりました。
動作イメージ
以下が実際に動作させたイメージです。
取引先企業の活動関連ビューを表示しているのですが、取引先企業の子にあたる営業案件もしくは私がカスタムで作成したエンティティのレコードに関連した活動もまとめて見えることがわかるかと思います。
設定手順
今回は、親が取引先企業のカスタムエンティティを作成して、試してみました。
活動(予定やメール)が対象になるので、必ず「活動」プロパティにチェックを入れましょう。
今回はN:1で取引先企業に関連付けます。
関連付けとしては普通に作成するのですが、ここで、一番のポイントになるのが、新しく追加されたロールアップビューというプロパティです。
ここを「すべてのレコードに伝播」とすることで、取引先企業の関連ビューでロールアップされ、活動が見えるようになります。
注意点
地味に注意点が多いです。
・プライマリ(親)エンティティは取引先企業、取引先担当者、営業案件である必要があるようです。カスタマイズエンティティをプライマリにすることはできないみたいなので、要注意。
・関連付けは、1:NでもN:1でもいいみたいです。N:Nはサポートしていない模様。
・関連エンティティは「活動」のプロパティをONにする必要があります。あたりまえかもですが。