【Dynamics 365】【8.2新機能】エディタブルグリッドを使ってみた 機能確認編
Dynamics CRM(365)個人的待望の機能、エディタブルグリッド(編集可能な一覧)がリリースされてましたね!
今までは、FormScriptなり、埋め込みHTML+JavaScriptなりで、いろいろと試行錯誤して実現してきた機能かとは思いますが、今回のリリースで正式採用されました。
https://technet.microsoft.com/library/dn531078.aspx#BKMK_EditableGrid
以下のような形で、一覧画面(グリッド)上で編集することができるようになります。グループ化もサポートされました。
今回はまず、その機能について、網羅的に確認していきたいなと思います。
そして、次回の記事で具体的な設定方法について、お伝えします。
各種フィールドの編集方法
CRMのほとんどのフィールドに対応している! っぽいですね。今のところ、活動で使われている「関連」が編集できないことは確認できました。
・テキストフィールド
普通に入力・編集できます。整数などの数値もこの形です。
・検索フィールド
プルダウン形式で表示されます。検索ダイアログは表示されませんが、フィルター条件元となるビューは指定することが可能です。
また、入力することで前方一致の絞込も行われます。
・日付と時間
フォームで利用できるものと若干スタイルが違いますが、同じような感じで入力できます。
・オプションセット or 2つのオプション
これはこのままですね。
グループ化
エディタブルグリッドを表示すると、自動的にグループ化の機能も利用できるようになります。
左上にグループ化のメニューが表示されますので、例えば市区町村を選ぶと
以下のように表示されます。もちろん、このまま一覧編集もできます。
フィルター・並び替え条件の設定
エディタブルグリッド表示中も以前と同じように並び替えとフィルターがかけられますが、ちょこちょこ違いがあります。
日付は等しい、以前、以降しか選べません。
数値はいつものフィルターと変わりませんね。
選択肢も同じように設定可能です。
検索フィールドはテキストと同じようになりました。レコードを直接指定はできません。注意。
列の入れ替え
地味に嬉しいのが、この列の入れ替え機能
今までのグリッドでは、列幅を広げることしかできませんでしたが、列の場所をドラッグ・アンド・ドロップで自由に移動することが可能です。
入力チェック
必須項目チェックも以下のように行われます。
数値などは上限値以上を入力しようとすると
強制的に書き換えられます。
サブグリッドでの利用
サブグリッドでももちろん同じように利用可能です!
グループ化もフィルター条件も利用できますので、今までのグリッドよりかなり使いやすくなったのではないでしょうか。
入れ子グリッド
1:Nの関連したレコードを表示できるという素晴らしい機能。
しかし、タブレットアプリしか今対応していないようです……。モバイルとWEBはこれから? ただ、日本はまだタブレットアプリの最新版が提供されておらず、使えるまでにはもうちょっと時間がかかりそうですね。
以下の画面は海外の方のBlogから引用しました。Accountのグリッドですが、関連しているOpportunityが表示されていることがわかります。
引用元:http://dynamicscrmcoe.com/dynamics-365-editable-grids/
読み取り専用グリッドとの切り替え
コマンドバーの表示形式で、エディタブルグリッドか読み取り専用グリッドかを切り替えることが可能です。
保存の仕組み
編集結果の保存は違うレコードにフォーカスが移動するか、右上の保存ボタンをクリックすることで、保存されます。
1レコードの中であれば、更新ボタンで元に戻すことが可能です。
ちなみにタブ移動、F2による編集もできますので、キーボードだけで操作が色々完結します。
気づいた注意点
エディタブルグリッドでレコードの作成はできません! なんとなく雰囲気的にできそうですが。これからのアップデートに期待です。
活動ビューでは使えません! ただ、予定やタスクなど、対象エンティティが決まっているものは実施できます。
関連フィールド(PartyList)は使えません。あとはメールのTo・CCといったものも。まあ、そこはフォームで我慢するしか無いかなと思います。