【Dynamics CRM】【8.0】モバイル・タブレット用アプリケーションの新コントロールUI その1
前回の記事でDynamics CRM 2016(8.0)にて追加されたスマートフォン・タブレット用アプリケーションのプレビュー機能を紹介しました。
今回の記事では新しく追加された目玉の機能(と思っている)コントロールUIを紹介していきたいと思います。
[携帯電話やタブレット PC 用 CRM で新しいビジュアル コントロールを経験する]
What's new for administrators and customizers in Microsoft Dynamics CRM 2016 and CRM Online
対象アプリケーション
対象アプリケーションは以下のURLから取得できる最新のDynamics CRMアプリケーションになります。
一つ注意する必要があるのですが、以下のような古いバージョンのアプリケーション【Dynamics CRM for phones】は対応していません。
Dynamics CRM for phones - Google Play の Android アプリ
企業によっては、自社内で利用しているスマートフォン・タブレットのバージョンが古いこともあるかと思いますので、事前に確認しておく必要があります。
概要
今まではスマートフォン用アプリケーションでは、デフォルトで設定されている入力用コントロールしか提供されておらず、それ以外の選択肢はありませんでした。
そこが今回のアップデートにおいて、フィールドの内容に合わせながら、様々な入力方式・UIに変更することが可能となりました。
以下のような感じで、数値入力をスライダーに変更したり、星評価を付けれるようにしたり、オプションセットをボタンのようにしたりすることも可能になりました。
なお、システム管理者・カスタマイズ担当者がそれぞれのフィールドに対して任意で選択する必要があります。その分カスタマイズの負荷が上がるかと思いますので、注意する必要があるかなと思います。
追加されたコントロール
TechNetの抜粋ですが、以下のようなコントロールが追加されています。
特に数値入力に関しては様々な入力方法、表現方法が追加されており、スマートフォンによる入力のしやすさはかなり向上するのではないでしょうか。
基本の設定方法
まず、エンティティをスマートフォンおよびタブレットアプリケーションで利用できるよう設定しておく必要があります。
コントロールの変更そのものは、[フォームのカスタマイズ画面]から対象となる[フィールドのプロパティ]を開きますと[コントロール]というタブが新しく追加されていますので、そこから設定していきます。
コントロールは電話(スマートフォン)用・タブレット用でそれぞれ違うコントロールを提供できます。
上記画面で[コントロールの追加]をクリックすると、以下のようなフィールドの種類に対応した様々なコントロールが選択可能になります。
一部対応するコントロールが存在しないフィールドの種類もあります。(検索・日付や時間など)
次回、実際の設定方法について紹介していきたいと思います。