【Dynamics CRM】【8.0】Delveの有効化
Dynamics CRM 2016(8.0)の新機能紹介です。
今回はDelve連携。Dynamics CRMユーザーとしては、そもそもDelveって何というところがあるので、少しまとめてみました。
機能概要
Office Delve - Office 365 のカスタマイズ ツール
ざっくり言えばOffice365のOneDriveやSharePointの共有ドキュメントの中から、ユーザーに関係のありそうな、興味のありそうなドキュメントをピックアップして、一覧表示してくれるアプリケーションという理解です。
ただ、ユーザーのコンテキストがどこまで読み取られるのかは、完全にプログラム任せで、特に何かユーザーがコントロールする要素はあまり無いみたいです。
個人的に一番ポイントをついているかなぁというBlogは以下かなと思います。
対象データ
Delveでピックアップ対象となるデータは以下のとおりです。
OneDriveなどのデータは共有された時点で、他のユーザーのDelveに掲載されます。
Dynamics CRM・Delve連携でできること
連携機能としては現在すごくシンプルで、「DelveのTrend DocumentページをDynamics CRMのダッシュボードに設置すること」のみです。
もちろん、Delveと連携することは、SharePointやOnedrive・Exchangeといったアプリも利用していることがある程度想定されますので、そこの情報を読取ることはDynamics CRMのドキュメントやデータを読み取ることに近しいものです。
ただ、直接的ではないことに注意が必要です。
Dynamics CRM・Delve連携でできないこと
現状Yammerのクリックした内容などをコンテキストとして読み取ってくれるみたいですが、Dynamics CRMの取引先企業や営業案件などといった情報は認識してくれません。
また、Dynamics CRM 標準の添付機能を利用してしまうと、連携されないため注意が必要です。
将来的にはDelveのAPIが公開されるらしいので、そのAPIを利用してDynamics CRMのデータを元にコンテキストを生成し、DelveのTrendDocumentとしてピックアップさせやすくすることは可能になるかもしれないです。
設定手順
設定はそんなに難しくありません。
View relevant and trending information with Office Delve | Microsoft Dynamics CRM
試す場合はあらかじめ、Delveが含まれるライセンス(Office365 E3)などを取得しておきます。
また、前提条件として「サーバーベースの SharePoint 統合の有効化」を実施しておく必要がありますので注意してください。
[設定]→[ドキュメント管理]→[Office Graph 統合の管理]から実施し、ウィザードに従っていくだけです。
事前情報が無いとつまづきやすいのは、Delveの設置方法かと思います。
現在は前述のとおり、ダッシュボードに設置させるだけですので、ご注意下さい。
以下のようにダッシュボードのカスタマイズ画面の対象コンポーネントにDelveが追加されていることがわかります。
こんな感じで設置できました。共有ドキュメントが無い初期状態では、何も表示されないみたいです。
(この後、いろいろと試行錯誤してドキュメントを表示させてみようとしたのですが、うまくDelveのTrendDocumentとしてピックアップされてくれません。ユーザー追加して、OneDriveの共有ドキュメントを作成したり、★マークを着けてみたりしたんですが……。どなたか情報もとむ……。)
その他
Office365 APIを通して、Delveのデータを取得することは可能です。
https://blogs.msdn.microsoft.com/tsmatsuz/2015/01/25/office-graph-delve-office-365-api/