【API Memo】Misoca API 情報まとめ
様々なクラウドサービスのAPIについて触れて回るまとめ記事です。
今回は請求書作成サービスのMisocaです。
サービス・API 概要
公式サイトは以下から。
APIに関する概要は以下からどうぞ。
Misoca API について · Misoca(ミソカ) API
API Check Point
API Check Point | |
---|---|
サービスページ | https://www.misoca.jp/ |
サービス提供形態(SaaS/PaaS/OnPremises) | SaaS |
APIエンドポイント | https://app.misoca.jp/api/ |
API ポータル / ドキュメント | http://doc.misoca.jp/v3/document.html |
トライアル有無 | あり |
SDK / Driver | なし |
サービスカテゴリ | 請求書管理 |
APIプロバイダ | misoca |
APIフォーラム/掲示板 | なし |
SNS URL | |
認証モデル | OAuth |
利用規約のURL | http://doc.misoca.jp/ |
範囲(Public / Internal) | Internal |
API アーキテクチャ | REST / OpenAPI |
サポートされているリクエスト形式 | JSON, URI Query String / CRUD |
サポートされている応答形式 | JSON |
所感
Misocca APIは現在V1とV3が公開されていますが、V3の情報となります。
サポートされるAPIの機能は取引先の参照・作成、見積書の参照・作成、ちょっと特殊なエンドポイントとして見積書のPDFの取得やロゴ画像、印影画像の取得、見積書のメール送信があります。
外部から取引先を登録して、見積もりの作成→メール送信までがAPIで完結できる、というのがいいですね。
ただ、注意したいのが更新・削除機能がサポートされていないところ。
例えば外部のWeb アプリなどでAPI経由の見積書を作成したとしても、更新することができません。
確定した見積書であれば、問題無いかもしれないですが、EC系の連携などでは注意が必要かもですね。
認証はOAuth、ドキュメントはOpenAPI(Swagger)で公開されており、URIもリソースベースなので使いやすいWeb APIの印象です。
他社サービスとの連携という観点では、会計系サービスとの連携が豊富です。
弥生、Freee、クラウド会計に請求書情報(売上データ)を取り込めるようです。
私自身も過去にPower BIへMisocaの請求データを取り込む方法を試しているので、参考までにどうぞ。
参考記事
Power Apps Common Data Service のAPIをPostmanとExcel(CData Add-in)で使ってみる
Power Appsは様々なWeb サービスをベースに独自のアプリケーションをUIベースで開発できるマイクロソフトのサービスです。
基本的には、様々なクラウドサービス、SharePointやOffice365、Dynamics 365等のサービスに接続してカスタムアプリを作るのですが、Power Apps独自でデータベース的な構成を持つこともでき、それをベースにカスタムアプリを作成することもサポートしています。そのPower Appsのデータベース的要素がCDS・Common Data Serviceと呼ばれています。
続きを読むDynamics 365 のAPIを利用する上での全体像整理 2018/05時点
なんだかサービス? モジュールが増えすぎて、いまいち何がなんだかわかりづらい最近のDynamics 365 シリーズ
改めて全体を俯瞰したいな、連携するときに何がどのAPIで利用できるのか知りたいな、という動機から、ちょっとまとめを実施してみました。
基準となるアプリケーションの一覧
Planと言うべきかModuleと言うべきか、悩ましいところですがアプリケーションでとりあえず統一します。
US版サイトを例として、Dynamics 365 のアプリケーションを確認すると、以下のように表示されます。
現在全部で9種類
- Sales
- Customer Service
- Field Service
- Project Service Automation
- Finance and Operations
- Business Central
- Talent
- Retail
- Marketing
続きを読む
【API Memo】Github が新しいAPI、Checks APIをリリース
Githubが新しいAPI、Checks APIをリリースしましたね!
私がニュースを知ったのは、Sankei Bizでしたが
Github公式のプレスリリースはこちら。
機能としては、ビルド結果の成功・失敗だけでなく、詳細なエラーメッセージも含めて、API経由で取得できるようになり、そのビルド結果に応じたネクストアクションが取りやすくなるAPIとのこと。
従来はインテグレーション実施後にビルドの成功/失敗ステータスだけがGitHubのユーザーインターフェース上に表示されていましたが、Checks APIの導入によりステータスの詳細が表示され、必要に応じてビルドプロセスの再実行もGitHubのユーザーインターフェイス内で完結できるようになりました。
Checks API のリファレンスは以下から。
Checks | GitHub Developer Guide
実際の使い方については、この公式Blog 記事がわかりやすそう。
New Checks API public beta | GitHub Developer Guide
所感
個人的にこのプレスリリースで興味を引かれたのは「Microsoft Visual Studio App CenterやOutlookとの連携」のプレスリリースも同時に打っていること。
APIの公開しましたー、ユースケースこうですー、だけでなく、すでにGithubのエコシステムとしてどのようにサードパーティに使用してもらっているのか? というところまでセットでリリースしているのがすごいなぁと。
実際の公式Blogのプレスリリースでも以下のように述べられていますね。
本日の発表は始まりに過ぎません。 私たちは、アプリケーションのオープンエコシステムに簡単にアクセスできるようにすることで、迅速かつ柔軟性の高いワークフローを作り出し、最も重要な業務に集中できるようになると考えています。みなさんがGitHubを最大限に活用し、GitHubプラットフォームとシームレスに機能する有益でパワフルなツールを構築できるよう、これからもさまざまな方法を提供していきます。
実際のエンドユーザーはAPIを直接触ることなく、他のツールを通じて恩恵に預かれるという点でも、これはかなり真っ当なAPIプレスリリースの一つだと思います。
【API Memo】ガートナーフルライフサイクルAPI管理のMagic Quadrantレポートを見て
GartnerがフルライフサイクルAPI管理のMagic Quadrant reportを発表したみたいですね。
どこの会社でもプレスしていますが、CA Technologiesがとりあげられていたニュースを見ましたので、そのメモ書きです。
元プレスリリースはこちらかな。
さらに大本になるガートナーのレポートにリストアップされているメーカー・製品を一覧を見るなら、こちらがわかりやすいです。
個人的に、CA TechnologyのAPI Management製品は、オールラウンダーというか、すべての機能をまんべんなくカバーしている印象です。
Gartnerの評価点としても、以下のように述べられているように、
本レポートは各ベンダーがそれぞれのビジョンの実行能力と完全性という2つの主要基準に基づいて評価されました。また、ガートナーによれば、それらの評価基準のもとで、市場の理解、マーケティング戦略、販売戦略、提供(製品)戦略、ビジネス・モデル、垂直/産業戦略、イノベーション、地理的戦略などを考慮しています。さらに、製品/サービスの実行能力の評価基準のもとで、プロバイダーの機能製品/サービス基準を、APIのライフサイクルの各段階に対応する5つのカテゴリーに分類しています。具体的には、計画と初期設計、実装とテスト、展開と実行(基本)、展開と実行(拡張)、バージョン管理、および撤収/破棄です。
APIのライフサイクルの各段階に対応する5つのカテゴリーに分類して、評価するからこその印象かなと思います。
- 計画と初期設計
- 実装とテスト
- 展開と実行(基本)
- 展開と実行(拡張)
- バージョン管理、および撤収/破棄
このレポートそのものは、API Management サービスないしツールのレビューが中心ですが、
以下のAPI エコスシステム プラクティスに関するレポートと合わせて、見たほうがいいのかなと。
【API Memo】Cloud Sign API 情報まとめ
様々なクラウドサービスのAPIについて触れて回るまとめ記事です。
今回はクラウド型契約書管理サービス ClouSignのAPIに関する情報まとめ。
サービス・API 概要
公式サイトは以下から。
クラウドサイン(以下「当サービス」とします)は、どのようなサービスですか。 当サービスは、事前に内容についてお互いの合意が済んでいる契約書・発注書などの書類をアップロードし、相手方が同意することにより、相互同意がなされたことを示す電子署名が施されるサービスです。また電子署名が施された書類の保管、管理もサービス上で行うことができます。
APIに関する概要は以下からどうぞ。
API Check Point
API Check Point | |
---|---|
サービスページ | https://www.cloudsign.jp/ |
サービス提供形態(SaaS/PaaS/OnPremises) | SaaS |
APIエンドポイント | https://api.cloudsign.jp |
API ポータル / ドキュメント | https://app.swaggerhub.com/apis/CloudSign/cloudsign-web_api/0.5.1 |
トライアル有無 | あり |
SDK / Driver | なし |
サービスカテゴリ | 契約書管理 |
APIプロバイダ | CloudSign |
APIフォーラム/掲示板 | なし |
SNS URL | https://twitter.com/cloudsign_jp |
認証モデル | 独自:API Key |
利用規約のURL | |
範囲(Public / Internal) | Internal |
API アーキテクチャ | REST / OpenAPI |
サポートされているリクエスト形式 | JSON, URI Query String/CRUD |
サポートされている応答形式 | JSON |
所感
Web UI上から行える操作は一通りAPIからも実施することができ、アプローチによってはマイクロサービスのように完結することができる面白いAPIだと思います。
はじめにテンプレートを作る必要があるので、そこはWeb UIから済ませておくのがいいかもですね。
また、ドキュメントがOpen API(Swagger)で公開されている点も嬉しいです。
他社クラウドサービスとの連携にも力を入れている感じで、Kintoneとの連携アプリも公開されていますね。
Web hooksも公開されていて契約の完了(同意、または却下・取り消し)にSlack連携なども試せそうなのがいいですね。
Salesforce版もTeraSkyが提供していますが、これはたぶんCloudSignのAPIをベースにマイクロサービスのようにSalesforceへ取り込んだものじゃないかなぁと思います。
ちなみに、過去にCloud Sign APIを使って、Tableauから接続してみたことがあります。
以下の記事で詳しく書いているので、よかったらどうぞ。
参考記事
【API Memo】STORES.jpとオープンロジの物流部門における戦略的パートナーシップ。オープンロジのAPIをベースに実現
以下のニュースが興味深かったので取り上げてみます。
最短2分でネットショップを作成できるSTORES.jpを運営する、ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社は、物流プラットフォームを運営する株式会社オープンロジと業務提携し、STORES.jp利用者向けに商品保管・配送代行を行う「倉庫サービス」を正式に開始した。
もとのプレスリリースはこちら。
ネットショップにおける受注から発送までを、STORES.jpのサービスをベースに、オープンロジのAPIを駆使しながら自動化を目指すようです。
STORES.jpにはいくつかサービスがあるみたいですが、メインの組込対象サービスはSTORESの倉庫サービス
プレスリリースでも以下のように述べられてます。
STORES.jpの倉庫サービスは以前より存在しておりましたが、より多くのお客様のニーズに応えるべく、オープンロジAPI 連携を行い、リニューアルいたしました。
表に出ているのは、完全にこの倉庫サービスで、エンドユーザーはSTORES.jpの倉庫サービスをインターフェースとして、内部のビジネスプロセスの連携にオープンロジのAPIが使わているようです。
こういったビジネスプロセスのマイクロサービスとして、APIが使われているアプローチはいいですね。
オープンロジは物流アウトソーシングサービスですが、かなり高機能なAPIも公開されているみたいです。
日々の物流業務をもっと効率的に。物流アウトソーシングサービス OPENLOGI
APIドキュメントは以下から。
商品登録から、入庫・出庫まで、まさに物流のアウトソーシングをAPIベースでできてしまう雰囲気のAPI。
認証方法はOAuth。結構きれいなREST Ful APIといった感じ。
テスト環境もあるみたいなので、私自身倉庫業務とは無縁なビジネスをしていますが、これはちょっと使ってみたいところ。
このアプローチは、寺田倉庫のminikuraと同じですかね。ビジネスモデルそのものを、API化してしまって、データだけでなく、ビジネスプロセスそのものを動かせるサービス。