【Dynamics CRM】【CRMポータル】CRMポータルを触ってみた その1
マイクロソフトが去年買収したADX Studioが、6月くらいからCRMポータルに改名し、Dynamics CRM Onlineの追加機能として提供され始めました。
個人的にも今かなり力を入れて触っている(むしろ触りすぎて、まとめる暇がない……。)ものなので、おさらいがてら、CRMポータルを紹介していきたいと思います。
今回は簡単に概要と情報源のサイトなどをまとめてみました。次回以降、触った流れを見ていきたいと思います。
CRMポータルとは?
Dynamics CRMに追加することで、外部向けポータルサイトを構築することができる機能です。
以下のような感じ
主な利用シナリオとしては、カスタマー向けセルフサービスポータルや、パートナー(代理店)向けポータルなど、 顧客やパートナーとのコミュニケーションや情報提供の基盤として利用します。
例えば、
- パートナーへ製品に関するFAQ・ナレッジベースの提供
- 製品の最新情報、お知らせの表示・通知
- 顧客からの問い合わせを受け付ける窓口
- パートナー同士のディスカッション、コミュニティフォーラム、Blogでの情報提供
などなど。
また、はじめからユーザがログインすることができる機能がベースになっているのもポイントですね
他にもいろいろとカスタマイズの余地がありますので、ECサイトみたいな提供も可能?みたいですね。
大学だと学内向けポータルサイトとしても利用可能でしょう。
CRMポータルの技術的ポイント
上記で紹介した機能はほぼすべてDynamics CRM内部コンポーネントとして提供されます。
問い合わせの入力画面、Blogの投稿データ、製品の情報など、すべてDynamics CRMのレコード・フォーム・ビューが元となって、提供されます。
なので、Dynamics CRMの画面が以下のような感じに、CRMポータルのコンポーネントがずらずらと追加されます。
内部的にはASP.NETで提供されているようですが、開発者は基本的に、内部的なプログラムを触ることはありません。 (以前のADX Studioなら触ることはできましたが、オンライン化された今、一切触ることはできなくなっています。例外的にMVCのRazorのような、Liquidテンプレートというものは提供されています)
ですので、ポータルの管理・カスタマイズはすべてDynamics CRMの画面において、実施・提供されています。
新しく製品の紹介画面や問い合わせ・申請の画面を作りたい、と思ったら、Dynamics CRMのカスタマイズを行う必要があります。
ADX Studio公式
本家というか、もともとの公式サイト。正式なリリースの時には、いろいろ変わるかも?
基本的にはここにほとんどの情報があります。というかここにしか今のところ情報は無いと言ってもいいくらい。
一番のポイントは、このADX Studioの公式サイトそのものが、ADX Studio(CRMポータル)で構成されている、ということかも。
ADX Studio Community
開発者が一番見るべきは、ADX Studio公式のCommunityのほう。
その中でも、下記Documentationが実際にポータルを導入する際に、一番まとまった情報が手に入るところ。
https://community.adxstudio.com/products/adxstudio-portals/documentation/
ここで、ポータルのカスタマイズの仕方を学ぶことができます。
MS公式の情報源
一応情報的には新しいらしい、MS公式のポータルリファレンス。 ただ、情報の質・量ともにまだまだ。。。
これからの充実に期待。
トライアルのリクエスト
https://crmmanagedtrials.dynamics.com/
現在試用版を触ることができますが、Office365のライセンス管理からではなく、上記URLからトライアルのリクエストを送ることで、試用版ライセンスの取得が可能になっています。
Dynamics CRMのブログ ソリューション調査 - Adxstudio編 01~03
http://motostar77x.hatenablog.com/entry/2016/03/21/203726
海外でも珍しいのに、日本でBlogを書いている人が居た!!!!!
まだ、ADX Studioとして提供されているときのものですが、参考になる部分が多いです。
ライセンスガイド
確定版かどうかはわからんですが、ライセンスガイドが出ていました。
最後に
個人的感触としては、今Dynamics CRMのコンポーネントとしては、一番力をいれているんじゃないか?と思われる機能です。
Paratureのようにコテコテな感じで提供されるよりも、デベロッパーに様々な開発・拡張の余地が提供されているのが、結構面白い部分かな、と。
次回以降、実際にトライアルのリクエストからポータルの構成を見てみたいと思います。