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【Dynamics CRM】通貨型(Currency)フィールドをビューに配置する際の注意

最近ひっかかったDynamics CRM事象を一つ投稿します。

概要:通貨型フィールドについて

Dynamics CRMではフィールドを作成する際の種類の一つとして通貨型(Currency)フィールドを選択することができます。

通貨型フィールドを作成すると、2種類のフィールドが作成されます。

・入力フィールド:ユーザーが任意で選択した通貨タイプ(ドル・ユーロなど)をベースに入力するフィールド

・基本フィールド:規定で選択した通貨タイプにレート換算するフィールド

たとえば、SFAでグローバル展開している会社であれば、営業案件(Opportunity)が各種通貨タイプで設定することでしょう。

それを共通通貨でレポート表示する際には、上記の基本フィールドを利用することになります。

課題点:通貨型フィールドのビュー配置

基本的に便利な入力用と基本(既定レート変換用)フィールドですが、ビューに配置する際、一つ課題点がありました。

例えば以下の取引先企業(Account)の画面では、基本の通貨型フィールドを配置しています。ただ、値は何も表示されていないように見えます。

f:id:sugimomoto:20151031122824p:plain

しかしながら、実は値が収まっているフィールドが存在しているんですね。

【Dynamics CRMの標準仕様】として、基本だけのフィールドをビューに配置した際は、入力された値が表示されないようなのです!

同じデータを参照していますが、ビューを少しカスタマイズし、基本、入力用どちらも配置しますと、以下のように表示されます。

f:id:sugimomoto:20151031122832p:plain

基本のところに値(0も!)が表示されていることがわかります。

まとめ

上記内容の通り、通貨型フィールドの基本を表示する際には、入力用とセットでビューに配置することが【必須】となります。

発生するシチュエーションとしては、上記ビューにも表示しているオープンな売上などといった、営業案件(Opportunity)などを集計しているフィールドでしょう。

複数の通貨タイプを扱っている営業案件であれば、レポーティングする側としては、換算された基本の方だけ表示したいといったシチュエーションがあり得ると思います。

そういった際には、注意(というか避けようが無いのです)が必要です。

(これを書いてて、SDKとかで取得しているときは大丈夫かちょっと不安になってきた、、、)