【Dynamics CRM】通貨型(Currency)フィールドをビューに配置する際の注意
最近ひっかかったDynamics CRMの事象を一つ投稿します。
概要:通貨型フィールドについて
Dynamics CRMではフィールドを作成する際の種類の一つとして通貨型(Currency)フィールドを選択することができます。
通貨型フィールドを作成すると、2種類のフィールドが作成されます。
・入力フィールド:ユーザーが任意で選択した通貨タイプ(ドル・ユーロなど)をベースに入力するフィールド
・基本フィールド:規定で選択した通貨タイプにレート換算するフィールド
たとえば、SFAでグローバル展開している会社であれば、営業案件(Opportunity)が各種通貨タイプで設定することでしょう。
それを共通通貨でレポート表示する際には、上記の基本フィールドを利用することになります。
課題点:通貨型フィールドのビュー配置
基本的に便利な入力用と基本(既定レート変換用)フィールドですが、ビューに配置する際、一つ課題点がありました。
例えば以下の取引先企業(Account)の画面では、基本の通貨型フィールドを配置しています。ただ、値は何も表示されていないように見えます。
しかしながら、実は値が収まっているフィールドが存在しているんですね。
【Dynamics CRMの標準仕様】として、基本だけのフィールドをビューに配置した際は、入力された値が表示されないようなのです!
同じデータを参照していますが、ビューを少しカスタマイズし、基本、入力用どちらも配置しますと、以下のように表示されます。
基本のところに値(0も!)が表示されていることがわかります。
まとめ
上記内容の通り、通貨型フィールドの基本を表示する際には、入力用とセットでビューに配置することが【必須】となります。
発生するシチュエーションとしては、上記ビューにも表示しているオープンな売上などといった、営業案件(Opportunity)などを集計しているフィールドでしょう。
複数の通貨タイプを扱っている営業案件であれば、レポーティングする側としては、換算された基本の方だけ表示したいといったシチュエーションがあり得ると思います。
そういった際には、注意(というか避けようが無いのです)が必要です。
(これを書いてて、SDKとかで取得しているときは大丈夫かちょっと不安になってきた、、、)