【Dynamics CRM】【管理者向け】インスタンスのコピー
Dynamics CRM OnlineではProライセンスを25個以上購入すると、サンドボックスと呼ばれる検証環境が無償でついてきます。
(Pluginのサンドボックスとは違います)
サンドボックスインスタンスについてはDynamics CRM チームブログなどからどうぞ。
今回ちょうどそのサンドボックスを触れる機会があり、さらにそのサンドボックスの特徴的な機能の1つであるコピー機能を確認したいと思います。
概要
コピー機能は本番インスタンスからサンドボックスインスタンスへデータ・カスタマイズなどを含めコピーする機能です。
コピー機能は[完全なコピー]と[最小限のコピー]の2種類存在します。
MSDNからの引用ですが、それぞれ下記のような機能になります。
完全なコピーには、元のインスタンスのすべてのアプリケーション データ、ユーザー、およびカスタマイズが含まれ、以下の場合に適しています。
最小限のコピーはソリューションの移行などを用いてある程度サンドボックスなしでも擬似的に利用できましたが、完全なコピーはサンドボックスが無ければほぼ利用できないものになります。
例えば、追加改修のUATなどでは大いに利用できるものと思います。
注意点
しかしながら、この機能に1つとても大きな欠点が含まれます。
それはサンドボックスインスタンスから本番インスタンスへのコピーができないという点です。
つまり、サンドボックスでデータ移行などを行い、じゃあリリースだ! と思って、本番インスタンスへコピーする、等といった使い方はできないのです。
これは悲しいですね。
しかしながら、今後のアップデート予定(あくまで予定)にそれを補助する機能があります。
それが、[Switch an instance]機能です。
本番インスタンスとサンドボックスインスタンスを切り替えるという、なんかとても不思議な感じがする機能(コピーでいいじゃん)というものですが、これがあればサンドボックスでデータ移行を行ってしまい、本番インスタンスへ反映(切り替え)ができる、ように、なるらしい……。
コピーでもいいと思うのですが、まあ期待して待ちたいと思います。
手順
手順はとっても簡単ですが、無償版を利用してると試す機会が無いので、キャプチャでお送りします。
01 Dynamics CRM 管理画面で[サンドボックス インスタンス]があることを確認します。 (まだ作成していなかった場合は、構成してしまってください)
02 本番(実稼働)インスタンスを選択し、[コピー]をクリックします。
03 コピー先のインスタンスで対象のサンドボックスインスタンスを選択します。
04 コピーの種類(完全なコピー・最小コピー)などを選択し、実行します。
以上の手順を実施すると、コピーが行われます。 データがほぼ無い状態ですと、だいたい5分ほどで完了します。